30代から未経験の業種に転職して成功したいと思っているあなたに伝えたいことがあります。
それは「30代でも異業種への転職は十分に可能ということです」
求人サイト「マイナビ転職」は、求人数17,198件に対して、8,389件が未経験からの転職を募集してことがわかり、未経験でも、他業種への転職受け入れが多いことがわかっています(2019年9月現在)また、総務省の労働調査では2018年の転職者、約329万人のうち、194万人が異業種転職したことをデータとして提示してます。(平成30年)
求人サイト大手dodaが転職成功者の年齢調査(2019年上半期)を20万人に対して行ったところ
- 直近6か月で転職した人の平均年齢は31.7歳
- 専門職系の転職年齢は34.4歳まで上がり、10職中2番目に多い
- 営業系は20歳以下での転職が6割を超える
とデータで出ていて30代での転職はある程度ルールを守れば、十分に射程距離ということがわかります。
参考データ: https://doda.jp/guide/age/?sid=GuideTop-cyousatai-4
データからも見てわかるように、専門職であれば平均34.4歳まで年齢層が上がってますので、30代後半でも異業種への転職も可能なこともうかがえます。
人材を探している企業側も30代の転職者となれば、少し躊躇うのかなと思ってましたが、実際には「スキルや能力がある30代であればキャリアも考慮するけど求人の許容範囲内」ということがわかります。
実際には、35歳までが異業種への最終年代とも呼ばれており、30代前半までの方で転職希望者がいるのであれば、ラストチャンスと言えるでしょう。
では、「35歳以降はどうなるの?」ってことが聞こえてきそうですが、安心してください。
「36歳以降(30代後半)で転職したいのであれば、少しだけルールが変わり、異業種よりも異職種へ転職する」ほうが道が開けているのです。
もちろん30代後半で異業種へ転職することも可能ですが、異業種へ挑戦していくのであれば、事前にスキル(資格)などもしっかりと有することが必須となります。
このページでは「30代で異業種への転職は可能だけど、30代前半と後半では転職に対しての立ち回りが少し変わるよ」「業種を職種をもう一度考え直そう」「異業種へ転職するために必要なポイントは6個のことだよ」を紹介しながら、「30代の転職は最後のチャンスだよ」ってことをお伝えしたいと思います。
目次
なぜ30代で未経験でも転職は可能なのか?
未経験の転職は十分に可能なことを理解するにはは、2つの立ち位置を把握することです。
それは
- 異業種への転職
- 異職種への転職
この2つを理解する必要があります。
30代からの異職種への転職
異職種への転職を一言でいえば、「新規チャレンジ」ともいえるでしょう。
今まで培ってきたスキルを、今後の会社で「活かすも殺すも自分次第」と言えますが、今後のキャリアアップのためにどうしても異職種へ挑戦をしたいというのであれば、実はそこまで難しいチェレンジではないことがわかります。
その理由は「今までの業種やスキルを他職種で、どのように活かせるかは自分次第」だからです。
実際に異職種への転職は難しく見えますが、自分の基本業種のベースを活かしながら転職活動をする方が多いので、実は他職種に優遇されることも多いですし、ベンチャー系企業であれば「新しい血が入ってくる」感覚で採用されますので重宝されると思います。
30代からの異業種への転職
その一方で、異業種への転職となると、異職種転職よりもハードルが少し上がる感じがします。つい先日まで、「営業職に居たのに、急に開発職へ転職する」と言えば、誰でも「そりゃ、無謀だよ」っと言いたくもなりますよね…
ですが、本当は営業ではなく、開発や技術職に就くのが好き(夢)であったけど、今まで、求人枠がなくて転職先が見つからなかったけど、最近、求人募集があった場合などは、チャレンジするべきです。
ただし、異業種へ転職をするのであれば、それなりに資格などを保有したほうが、選考基準も満たされますので採用されやすくなると言えますね。
異業種の転職は「新規開拓」となるので、よほど勇気がなければ踏み出せないように見えますが、実際に踏み出すことで、生活が安定したケースもあるので、チェレンジする価値があると言えます。
未経験でも大歓迎される業種
未経験でも歓迎される業種が多いこともわかります。
実際に、職種が同じであれば、異業種への転職も十分に可能なケースもよくあることです。
また、金融系などの筆頭に、ベンチャー・外資系金融・証券・投資銀行・不動産・生命保険など年収が高い業界へ転職するケースも多く「やりがいより、生きてくために必要な順位」を自分なりに理解している人は、異職種を問わずに年収の高い水準にある異業種へチャレンジする人も多いです。
30代前半・30代後半では狙う転職が異なる
異業種・異職種への転職事情のお話をしてきましたが、30代と言っても2つのカテゴリーに分けて転職活動をすることが重要です。
- 30歳~35歳までの前半組
- 36歳~39歳までの後半組
この35歳と36歳では転職に対しての立ち回り方が、違うことを理解しながら転職活動をすることが転職成功のポイントとも言えます。
【30代前半】30~35歳までは職種を変えることができる最終チャンス
30代前半は、新しい職種にチェレンジしやすい最終年代とも言えます。
20代に比べて何かとターニングポイントとという節目になることが多いのが30代です。
その中でも、30代前半は、とにかく「自分が本当にやりたい職種は何か?」を問いただす最後のチャンスとも言えるでしょう。
また、30代になると「転職で成功できるのは3割ほど」と言われてますので、本気で職種を変えるのであれば、変化を恐れずに行動(実践)することが重要事項と言えるでしょう。
【30代後半】36~39歳は職種を変えるよりも、業種の鞍替えで転職市場を狙う
30代前半と比べ、30代後半から職種を変えるのは少し、難易度が上がってきますので、職種を変えるよりも、同職種で異業種へ転身するほうが、採用される実例が多いです。
「同職種から営業から人事や総務部」へ移動したいなど、今までの経験上から、同職種で他の事業部で成果を求めるほうが、転職に成功できると言えるでしょう。
こんなことばかり書くと、
ただし、異職種+異業種狙いの転職であれば、転職エージェントなどの転職のプロに相談しながら転職活動をするほうが、失敗するケースは限りなく少なくなります。
30代の転職で年収を下げないコツ!給料が上がる転職エージェント4選!でも紹介していますので時間がある時に見ることをお勧めます。
転職サイト・転職エージェントは初期登録するのは無料ですし、本気で30代で異業種転職を狙うのであれば、専門家のアドバイスを聞きながらスムーズに転職することが成功するコツとも言えます。
30代で異業種転職に必要な6つのポイント
30代で異業種に転職する時に、抑えておきたいポイントが6個あります。
- キャリアの棚卸しをすること
- 転職先で必要な資格を取得すること
- エントリーシートや職務経歴書など詳細をしっかり書くこと
- 選考で落とされても気落ちしないこと
- 年収は業種によって差があること
- 家族からの協力を得ること
キャリアの棚卸をしっかりと紙に書きだす
転職活動を開始すると「キャリアの棚卸し」という言葉を聞くことが多いと思いますが、キャリアの棚卸しとは「自分のアピールポイント」の詳細を具体的に書き出すことです。
30代にもなると、20代初期のころの実績などを覚えてないことが多いのです。
また、覚えていても、あなたが口にしなければ「あなたのキャリアなど誰もわからない」ですよね?ですから、今までのキャリアを振り返り、
「20代ではこのような実績があった」
「何歳の時に、業種とは関係なく将来的に必要と思い、○○の資格を取得した」
などと、あなたの人生の縮図をしっかりと紙に書きだすことが必要です。
頭で理解していてても、選考や面接などとステップをするにつれ、相手側(企業)に、あなたの実績を分かるようにしておくことが大切だと覚えておいてください。
次の転職先で必要な資格がある場合、事前に取得する
転職先で必要と思われる資格などは、今すぐにでも取得することです。
「今の時代、資格も自宅で取れるものが多い」ので、あらかじめ必要な資格はチェックする必要があります。
また、30代になっても活かせる資格と言えば、
MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)が一番簡単に取得できます。将来的に活きてくる資格と言えば、
- 社会保険労務士
- 中小企業診断士
- 宅建
- 日商簿記
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- 税理士・行政書士
- 地方公務員・国家一般職
- ケアマネジャー
など、自分が必要と思う資格があるのであれば、オンライン受講をお勧めします。
転職し、キャリアを積み上げたいのであれば、上記で紹介した中に1つは取得したい項目があるはずです。
志望動機やエントリーシートは詳細かつ具体的に書くこと
エントリーシートなど転職選考時に大切なことは、志望動機やキャリアは「明確かつ詳細」に書くことです。
企業サイドは、あなたのことを、まったく知らないので、「今まで、どのような職務経歴があるかを知りたい」のが本音です。
また、職務経歴書の書き方が、初めてで全く分からないのであれば、転職エージェントにアドバイスをもらいながら添削してもらうのが一番効率的です。
転職エージェントは、転職請負人ですので、職業別に成功する職務経歴書を書き方を熟知しています。
数打つことを恐れない
転職活動を開始すると、どうしても選考から落とされる(不採用)ことが多いです。
ですが、まったく心配する必要はありません。転職活動5回目で受かる人もいれば、50回も挑戦する人もいます。
選考から外れても
数打たなければ、当たることもありませんし、数打つと、何社から内定通知も届きます。
その中で、自分の希望とマッチングする企業へ転職することが、もっとも重要ですので、選考で落とされてもガンガン挑戦することが大切ということを心得てください。
年収は業種・職種によってばらつきがあることを理解する
「転職した結果、年収が落ちた」という人がいる一方で「転職して、年収が120万増えた」など年収が上がる人もいます。
これは、同職種であれば、転職先会社のリサーチ不足などもあると思いますが、異業種であれば、業種によって年収格差があることは仕方ありません。
データからもわかりますが、
ベンチャーキャピタルや外資・金融系などの年収もずば抜けています。
中堅どころでは、住宅・建材・リフォームや精密機械・環境関連の設備系も業界的には高い年収水準にあります。
あなたが、どこの業界に転職するかで年収もかなり変わりますので、一概に「安い・高い」で判断することは辞めるべきです。
また、「平均年収.jp」で検索をすると30代も男性女性で平均年収の差が出ていることもわかります。
30代男女によっても平均年収の差は違います。
30代の平均を算出したところ、30代の平均年収:395万円
男性30代の平均年収:484万円
女性30代の平均年収:307万円
参考https://heikinnenshu.jp/kininaru/30dai.html
家族に転職の旨を伝えてサポート得ること
そして、転職でもっとも大切なこと。
「家族がいるの方であれば、転職することをしっかりと伝えサポートしてもう」ことが最も重要です。
30代で転職をすると、最後の大イベントとなります。家族や子供がいるのであれば、家族の人生も考慮しなければなりませんし、理解が得られなければ、転職活動も失敗に終わります。
それよりも、「これから異業種に転職する活動を始めるので、協力してほしい」としかり伝えることで、家族も「私たちがサポートするので納得いくまで頑張って」を後押ししてくれます。
転職活動は、やましいことではありませんので、しっかりと家族には申告しましょう。
自分の生きがいとなる仕事が見つからないときの対処法
もしも、転職したいけど、「本当に自分が何の仕事が適正なのか見つからない」こともあると思います。
そんな、時には、自分一人で悩んでないで「グッドポイント診断」などで、自分の中に眠る適正職などを見つけたり、転職エージェントにヒアリングしてもらいながら、本当に就きたいと思う、職種を見出してもらうこともいいでしょう。
グッドポイント診断で適正職業を見極める
グッドポイント診断はリクナビネクストに登録することで無料で18種類の中から、貴方の強みを5つ診断してくれる職業適性ツールと思ってください。
【リクナビネクスト公式サイト】⇒ https://next.rikunabi.com
登録することで、グッドポイント診断を利用できます。
転職サイト・転職エージェントは両方を利用する
転職サイトは24時間検索が可能なので好きな時間にリラックスして閲覧できるこが可能です。
サービス残業ばかりが続き、憂鬱になっているときもあるでしょう。
そんな時は、24時間求人情報を閲覧することができる転職サービスに登録することです。
通勤時間のスキマ時間や、1日の業務が終わって晩酌する時や、寝る前の5分でも確認できます。
また、転職エージェントなどは、無料登録をした後に、職務経歴書もしっかり書けば書くほど、「採用企業の求人情報と、自分の職務経歴がマッチ」した場合には転職エージェントから求人案内のメッセージも届きやすくなります。
私は、今でも、転職エージェントに複数登録していますが、ビズリーチエグゼクティブ転職と【CAREERCARVER(キャリアカーバー)】は未だに良い求人案件がたくさん届きます。
その中でも、ビズリーチは「自分の希望条件にマッチした求人内容には、背景が黄色マーカーで表示」されて求人案内が届くので、希望に合ったときはすぐにエントリーすることが可能です。
また、ビズリーチはやはり、高収入求人案件が多いと思う次第です。
また求人業界3番手の位置にいるJACリクルートメントは、私個人的に非常に好きな転職エージェントサイトで、国内はともかく「海外で転職にチャレンジしたい」と思う方には最適な求人サイトです。
少しだけですが、ジョホールバルに住みながらシンガポールで働く魅力にて紹介していますのでご覧になってみるのもいいでしょう。
【結論】30代からの異業種への転職は十分に可能!
30代で異業種へ転職に成功した人の共通点を知ることで未経験者でもハードルは下がることをお伝えしてきましたがいかがでしたか?
結論は「30代からでも異業種への転職は十分に可能」ということがわかると思います。
30代前半であれば、異職種・異業種への転職のハードルは、30代後半に比べはるかに低いと言えるでしょう。
また、30代後半は、異職種へ転職するよりも、異業種で活躍できる会社を探すことが大切と言えますね。
あなたが今、職種はマッチングしているが、業種に不満があるのであれば、業種だけを変える行動をすれば良いですし、異職種に挑戦したいのであれば、30代前半までが最後のチャンスだと理解しておけば良いでしょう。
業種・職種のかけ合わせは4パターンあります。
- 異業種×同職種
- 異業種×異職種
- 同業種×同職種
- 同業種×異職種
この4つの中で適正なものを選び転職活動すれば、満足のいく結果になりますね。
どれを選んでも、失敗はないです。
それよりも、就きたい・挑戦したいことがあるのに、動かないことのほうが失敗だと言えるではないでしょうか。