転職に成功するポイント

塗装屋を辞めて転職をした人の多くは幸せそうにしているのは何故か?

建築塗装の世界に長い間、足を踏み入れてわかったことがあります。

それは、【塗装工の世界から足を洗って転職をしたほうが幸せだよ】ってことです。

塗装屋になりたくてなった人でも、塗装職人になる予定ではなかったけど友達に誘われて入社してみたり、一度、外の仕事を経験すると工場などの内部での仕事に魅力を感じなくなるかもしれません。

 

ですが、年齢も重ねて30代になると、

  • 一人親方として独立する
  • 一生涯、人に仕えて職人を続ける

この2つの選択肢をどちらかを必ず選ぶ時が来ます。

 

さて、あなたならどうしますか?

 

私は、独立をして法人会社を運営するまでになりましたが、正直「塗装屋なんて辞めれば良かった」と思ったことは多々ありました。実際に塗装屋は自分で直請けできれば儲かります。粗利も60%を維持できる仕組みも作りました。

 

私は経営者ですが、塗装屋に未練も無かったので違う職種に進むことを選択しましたが結果的に、塗装屋でいるときよりも、年収も増え生活のリズムも良くなり健康体になったと思います。

このページでは、塗装屋から転職をするとなぜ人は幸せそうにしているのか?を私の経験談と共にお伝えしたいと思います。

職人の世界は格差社会

どの職人の世界でもそうですが、職人の世界はかなり格差社会です。

見習いの時は「見習いの分際で金貰えるだけありがたいと思え!」と言ってはいけないマナーも平気で口に出して飛び交います(笑)

親方衆が「下職によく罵声を浴びせるのも日常茶飯事」で、若い衆は教えてもらうよりも「目で技術を盗むのに必死」なのが職人の世界のルール。

 

これがサラリーマンであれば、入社してオリエンテーションで仕事のイロハを教えてもらえますが、職人の世界ではそんなもの存在しません。

そんな職人の世界は、かな~り格差社会で、社長(親方)になれば、サラリーよりも良い年収を貰えるのも確かです。

 

実際に、私は塗装屋の社長として1800万ほどの年収をいただいていましたが、この年収1800万って日本全国の社長の平均年収比べれば安いほうでしょうし、私が塗装屋を辞めることを決心したのも、年収が頭打ちで限界が見えたのが本音です。

 

ただ、塗装屋で私くらいの年収になるには、それなりのマーケティングを覚える必要があります。

その当時は、ダイレクト・レスポンス・マーケティングが全盛期の時で、ある程度の予算と検証をしながらテストマーケティングを繰り返すことで毎月の受注を増やしていました。

 

年収1000万をもらえれば職人としても一生涯続けるのもアリだと思いますが、格差が低い、見習いや2~3年の職人であれば、日当が7000円~12000円ほど。

塗装屋の給料は日給がメインですので、雨の日になれば休みになりますので、平均給料の算出などできませんし、平均レベルでもらえている職人で35万前後がいいとこでしょう。

 

日本の平均生涯賃金が高卒で「2億3000万」ですが、塗装屋を高卒から勤めて60歳まで毎月35万もらってとして計算すると「1億7640万」です。

どう見ても、サラリーマンに転職をしないことには、平均生涯賃金に届かないのが目に見えてわかることでしょう。

 

高卒までの学歴があり、30代であれば、サラリーマンへの転職は十分に可能ですので、すぐにでも行動に移すべきです。

 

塗装職人でいることにデメリット

塗装職人でいることに対するデメリットを紹介します。

  • コンビニで会計をすると店員が引いてるのがわかる
  • 夏は「暑く」冬は「寒すぎる」労働条件
  • 職人のほとんどが国民年金
  • 老後の退職金や年金がマジで少ない
  • 有機溶剤などが体に良くない
  • とにかく、安定した年収ではない
  • 将来的にみるとなくても困らなくなる職種である

これらを順に説明しましょう。

コンビニで会計をすると店員が引いてるのがわかる

ペンキ屋と言えば作業着には塗料がついてますから、姿見は汚らしく見えますよね。(本当は綺麗な塗料を塗ったものが服についてるだけですが・・・)

どうしても汚らしく見えてしますので、コンビニなどでお釣りを貰ったりするときに、手渡しではなく、上からお釣りを落とされるような感じで貰ったこともありますし、レジカウンターに置かれて自分でお釣りを広い上げたこともあります。

もうこれは、笑うしかないレベルで一種の差別だと感じたこともあります。(特に女性の店員に多い)

夏は「暑く」冬は「寒すぎる」労働条件

塗装職人はもちろんのこと、職人の世界は外仕事がメインですので「夏は暑く・冬は寒い」です。

 

特に、夏場のカラーベストや折版屋根の塗装は地獄で、表面温度など70度を超えてるからリアルに足が軽やけどになります。仕事から帰って寝ようとしても、足が火照るのでなかなか寝付けないこともあります。

 

後は、熱中症にもなりやすく、実話になりますが、私の親戚は熱中症にかかり、足場の上で痙攣を起こし帰らぬ人になりました。(塗装屋ではなく電気工で年代は30代)

また、冬は安全靴・足袋・スニーカーなどで作業をしますが足が冷えますし、トイレも近くなるので、冷え性の人はかなりきついです。

職人のほとんどが国民年金

法人企業でも、社員は国保なんてことも実際に多く社保に入ってる人はほとんどいないでしょう。

若いうちはいいですが、年金を貰うころになると「あ~あバカ見たな~」と後悔しても後の祭りです。

このあたりも考えると、やっぱり塗装屋を辞めて転職するのが利口だと思います。

ボーナスや老後の退職金や年金がマジで少ない

退職金はほぼないでしょうが、寸志でもらえればまだマシです。

ボーナスも寸志レベルで1年に1回もらえればありがたいほうです。職人の世界にボーナスは期待しないこと。

 

後は、年金問題で、昨今でも老後資金2000万といわれているので、あくまでも、預貯金で2000万の貯蓄をしておけば、後は年金と掛け合わせて上手に使ってね~!って計算で、国保であれば、厚生年金も企業年金もかけてないので、月7万前後のお金を貰えるだけです。

 

「どうせ将来年金などもらえないから知らない」

などと、甘く見てる本当に、老後は不安定です。生活できないくらいのレベルになり、将来炊き出しに並ぶのも苦にならなければ、今のまま職人生活を続けるのもアリです。

 

実際に、大手企業に勤めている人は当たり前ですが、退職後の退職金を分割で貰い、年金以外に、企業年金も加入していると、老後、月25万~の年金+退職金が振り込まれるので、かなり安定するのです。

 

有機溶剤などが体に良くない

有機溶剤はとにかく体には良くないです。

実際に素手のままシンナーなどの触ると爪の間から体の中に有害物質が蓄積されます。

 

また、作業中も塗料用シンナー(トシン)の気化したものも知らずに間に吸い込んでいるので、長年続けるとやっぱり体に毒なことはわかるでしょう。

実際に塗料缶の注意書きにも「発がん性物質」などの含まれている記載もしてあります。

とにかく、安定した年収ではない

工場系の製品吹き付け塗装などの仕事があれば雨が降っても作業はできますが、基本外仕事がメインとなりますので「雨が降れば休み」が基本です。

唯一雨が降ってもできる作業と言えば高圧洗浄ですが1日で終わる作業ですし、雨が降る日にタイミングよく洗浄をする機会も少ないです。

 

やっぱり外仕事がメインとなりますし天候で左右される商売ですので安定した収益を得ることは難しいので毎日出勤できる仕事がおすすめ。

将来的にみるとなくても困らなくなる職種である

15年前と比べるとよくわかるのが「新築の仕事で塗装する建材が少なくなっている」ってことです。

昔であれば、新築の塗装工事でも、巾木・回縁・窓枠などの内部塗装や外部であれば、吹き付け・軒天などの塗装も多くありましたが今の新築住宅は既製品が多いので塗装の仕事ぐ少ないです。

 

そうなると、塗替えリフォームの仕事や工場などの新設工事はあるでしょうが、そのパイをみんなで取りあうのであれば、価格破壊も起きます。

みんな仕事が欲しいの単価を下げて受注したがいいが、予算も限られるので手を抜きするしかなくなり、すべてが悪循環となり結局のところ収益面でも安定しなくなるのです。

 

また、高齢化と少子化が進んでいますから、住宅は沢山あるのに空き家が多くなるのが今後の日本で、空き家を所有する大家が塗装をするはずもないですよね。

色々と考えても将来的に、考えると畳職人と一緒で確実に需要が少なくなる職種です。

 

また長期的視野で見れば欧米などの生活スタイルとなるので、そのうち日本でも「自分の家は自分で塗る」が当たり前の時代になってくることでしょう。

 

塗装屋を始めるメリットもある

デメリットばかりですが、もちろん塗装屋を始めたり続けるメリットもあるでしょう。

実際に塗装屋として独立して1年通して安定した現場があれば収益も安定すると言えることです。

ただし、自分が元請けとして請け負う仕事であることが条件になります。

 

下請けメインで、親方として独立する人が9割だと思いますが、正直「元請け企業に泣かされる(値切られる)」ことが多いでしょう。

結局のところ、自分が算出する見積通りの金額で受けれる人は下請けだと不可能に近いということです。

 

「じゃ、下請け辞めればいいじゃん!」って話になりますが、独立した人や、長年下請けメインで生活している人であれば、「下請けを辞めること=廃業」と思い込んでしまうかもしれませんね。

やっぱり塗装屋から転職するのが一番幸せ

色々なことを考慮すると「やっぱり塗装職人を辞めて、安定した会社に転職をする」ことが一番の幸せな人生になると思います。

私自身、経営者でありながら塗装屋から他業種へシフト転職したように、塗装職人として独立しないのであれば、工場系勤務やタクシードライバーへの転職もかなりお勧めです。

塗装職人を辞めてタクシードライバーに転職

実際にタクシードライバーなどは、5年働けば年収600万がほぼ確定している職種です(地域にもよります)

また、タクシードライバーに転職するのであれば隔日勤務になりますの月の出勤は平均13日前後で、600万くらいの年収になるのです。

 

タクQに登録してネットから申し込みすることで、今なら最大40万円の祝い金も貰えたりするので、職人から転職するときにタクシードライバーも視野にいれて転職することも良いでしょう。

これから日本は、ますます高齢化が進みますし、需要も多くなる職業ですから。

⇒ タクシー求人サイト【タクQ】

塗装職人を辞めて工場系勤務に転職

タクシードライバーに転職すると体動かさないから、「体を動かす仕事がやっぱり好きだ!」と思うのであれば、工場勤務の仕事もいいでしょう。

ただし、工場と言っても町工場を選ぶと年収も安定しない恐れがあるのでダメです。

それよりも、大手企業の工場勤務を探すこと。

 

転職は大手企業から順にエントリーをすることが、職人を辞めて転職する成功ポイントとなります。

そんな時に活用したいのが、「工場ハウス」です。

 

全国の工場系勤務の求人を網羅していますから、きっと自分のライフスタイルに合う転職先が見つかるはずです。

登録もいたって簡単で、無料登録をしてエージェントからの連絡を待つだけですから、今まで通り職人として働いて、良い条件の工場勤務候補があればエントリーをするだけです。

 

もちろん希望とする1社目だけで採用されることは少ないと思うので、職人を辞めるのはあくまでも採用が決まってから。

これが、転職で失敗しないポイントとなります。

⇒ 工場ワークス 

【まとめ】

塗装職人から独立すると、少額資金で独立するには最高な職種であり仕事が切れなければリアルに年収1500万は貰えるのも醍醐味でしょう。

ですが、将来的な視野で塗装職人を見ると、なくなっても困らない職種でもあります。

 

また、その一方で塗装職人として一生使われの身を過ごすつもりなら、今すぐにでも転職活動を始めることです。

トータル的に塗装職人を見ると、

  • 年収は安定しない
  • 老後の年金問題もある
  • 体に良くない物質を吸い込んでいる
  • 将来的に需要が少なくなる

などを考えると塗装職人を辞めて、工場勤務や年収600万以上を将来的にもらえるタクシードライバーなどに転職をするのが一番幸せになれると思います。

 

 

 

 

 

 

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