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元介護士が転職について語る!正社員にならないで派遣看護師でも良い理由

介護の仕事ってイメージ悪いですよね。

 

  • 汚い
  • キツイ
  • 給料安い

 

世間の方が一般的に持っているイメージってこの3つに集約されると思います。

通称「3K」とも言います。

 

私は10年以上の間、介護の業界に身をおいてきました。

 

ですので、介護の仕事ってこんなブラックな仕事じゃないんだよ!

といいたいですが・・・

 

だいたい当たってます。

 

処遇改善手当というものが国から支給されるようになり、明らかに10年前より待遇は引き上がっていますが、それでも他の仕事よりも低いです。

 

そんな給料の低い介護職で2つだけ、高い給料にありつける方法があります。

 

それは、派遣介護士施設長になるという生き方。

 

介護の仕事はただ正社員でいると本当に旨味がありません。

 

この記事では、介護士として転職を重ね給料を上げる方法をお伝えしていきます。

 

介護士の環境はブラックに近い!他業種との年収の比較

介護職としてキャリアを積み上げていくにも、モチベーションが上がらない理由があります。

 

それは、年収です。

 

常勤介護従事者別の平均給与額

平成28年9月
介護職員 289,780円
看護職員 371,100円
介護支援専門員 342,440円

常勤介護従事者別の平均基本給額

平成28年9月
介護職員 179,680円
看護職員 236,120円
介護支援専門員 214,530円

常勤介護職員の平均給与額の内訳

平成28年9月
給与額 289,780円
 基本給 179,680円
 手当 64,240円
 一時金(賞与等) 45,860円

 

常勤介護士の平均月収は、289,780円

介護の上位職の介護支援職員(通称ケアマネ)で342,440円となります。

(参照データ:厚生労働省 平成28年度介護従事者処遇状況等調査結果より抜粋)

 

日本の年収が高い業種ランキングでは11位にランクインしています。

介護士は良い給料かなと思われがちですが、将来的にも右肩上がりで上がり続けることはないと思います。

給与明細だけでみれば、給料が良く見えがちですが、労働内容を考慮すると安く感じるでしょう。

 

なぜ、介護士の給料は安い?

介護士の年収は労働条件も考慮して考えると安いです。なぜこんなに介護職の給料が安いのには2つの原因があります。

  • 誰にでもできる仕事と思われているから
  • 給料の支払元である区分支給限度額基準が決まっているから

この2点が大きな理由になります。

 

介護という仕事は、もともと、自宅でその家の専業主婦の方が担ってきた歴史があります。

夫の親の下の世話や食事介助などは奥様が行うものという世間の認識がありました。

 

そのため、金銭的な付加価値というのもが認識されず、誰にでも出来る仕事と思われています。

実際、介護技術というものはあって介護士によって利用者が受ける影響はかなり違います。

正直、ご飯を食べさせたり、排せつ物を交換するとことをやるだけなら誰にでもできます。

 

介護士は難しい数式を使ったり、頭を使ったりすることはないので。

 

もう1つの介護職の給料の安い理由があります。

それは、施設の収入が介護報酬という国からの財源で多くを占められているからです。

 

介護施設は、お客様に提供した介護サービスに応じて、国に費用請求をする仕組みになっています。

介護報酬というものですが、財源を圧迫し、じりじりと介護報酬も引き下げられているのも事実です。

 

国に頼らない形で、保険外のサービスとして収入源を増やそうと試みる施設はありますが、相当な富裕層のお客さを相手にしない事には難しいのが現実なのです。

 

この2つの理由が、介護職の給料が上がらない原因となっていて、特に介護報酬に関しては構造的なも問題なので、この先も給料が上がるのは考えにくいです。

 

年収が上がらないから貯金も出来ない=婚期も逃す

介護士にとって、寿退社は男性の為にあるというのは業界では有名な話はご存知でしょうか。

女性比率の高い介護現場では、職場恋愛も多いです。

 

ただし、結婚となると話は別。

 

実際に、女性であれば家で専業主婦になりたいことなど男性は理解してます。

ですから、家族を養うということを考え始める男性の介護職員は、にわかに転職を検討し始めます。

介護士だと貯金もあまりできないので、夫婦で介護職に勤めてる場合は共働きで貯金額を貯めるケースもあります。

 

何故なら、ただでさえ介護職の給料が安いのに、勤め続けていても

給料のベースアップが殆どないからです。

 

1年働いて給料のベースアップが3,000円だった時、この先20年働いても

月収が30万円なんて到底たどり着けないことを知ったときは愕然としました。

 

これでは、貯金もできないし結婚して子供が出来ても大学なんか行かせされないと正直思いました。

 

一家の大黒柱としては切実な問題です。

 

やはり、正社員での介護職というのはずっと続ける仕事ではなく別の方法を考えていくのが懸命な選択でしょう。

 

介護の資格は取りやすい?資格や種類は

介護の資格は様々あり、三種の神器と言われている資格があります。

  • 介護福祉士
  • 社会福祉士
  • 介護支援専門員(ケアマネジャー)

と言われる資格です。

 

社会福祉士だけ少し毛色が違っていて、福祉系の大学を出ていたり現場ではなく

相談業務などに従事している人たちが目指す資格です。

 

なので、介護の現場職員が目指す王道資格といえば、介護福祉士になります。

 

介護系資格で最も王道と言える介護福祉士の資格ですが、近年受験資格が見直されてきていて、取得するのがとても大変な資格になりました。

転職コーチ
悲しいことに、非常勤だと給料差がないために取得しない人が増えています

 

昔は3年以上の実務経験のみ証明できれば受験資格はあったのですが

今では3年以上の実務経験に加え、介護福祉士実務者研修という研修を受講しなければならなくなりました。

 

通信でも取れるのですが、スクーリングなどもあるので働きながら取得するにはけっこう大変です。

*介護福祉実務研修受講資金貸付制度 *通信やスクーリングの費用にばらつきがありますが、実務者試験の助成制度を使えば、最大20万まで貸付を受けることができます。

 

実務者研修を修了してかつ実務経験3年以上の証明があって介護福祉士の受験資格を得られるようになります。

指定の介護福祉士養成施設を卒業しても資格は取得できますが、受験は義務化されています。

 

多くの未経験者は、かつてホームヘルパー2級と呼ばれた介護職員初任者研修から修了して、介護の世界に入ってくるのが一般的です。

 

これはスクールに通えば一ヶ月程度で修了できるので、誰でもすぐに取得できます。

 

ハローワークの職業訓練校にも頻繁に募集が出ているので、雇用保険に入っていた人はお金をもらいながら取得することが出来ます。

 

好きで介護職を辞められないのなら、派遣社員として繋げばニートではなくなる

高齢者の方に感謝されるのが好きだからという理由で、介護職を辞められないという方もいると思います。

 

ですが長く現場の介護職を続けていきたいという気持ちがあるなら、やはりそれに見合った給与も求めるべきです。

 

介護士は体力的にも大変な仕事ですから。

 

大好きな現場の介護職を続けながらも給料もアップするやり方はがあります。

それは、正社員として働くよりも、派遣介護士として働けば給料があがるというメリットも多々あることです。

 

介護という業界は今、圧倒的な人手不足で、人材の確保が急務となっています。

 

どこの施設でも今、派遣介護士が増えてきています。

この派遣という働き方は、正社員に比べて非常に時給や給料が高額です。

 

派遣会社によっては、キャンペーン価格というのが定期的に行われていて、単発の夜勤で3万円を超えることあるのです。

 

月10回入ったら、それだけで月収30万円を達成してしまいますよね。

 

もし、現場の介護職を続けたくて夜勤に抵抗がないなら派遣介護士というのは大きな選択肢になるはずです。

 

介護は夜勤無しだと稼げない?夜勤をしたくないなら施設長になろう!?

 

介護の仕事は続けたいけど、夜勤はしたくない・・・

自分の体のことを考えると、そう思っても不思議ではありません。

 

夜勤のない介護の仕事といえば、デイサービスがあります。

日曜が休みのことも多く、体力的な負担も少ないことから介護の仕事にしては、働きやすいのです。

ですが、夜勤がないこともあってか給料はとても低いです。

 

夜勤はしたくない。

 

でも、家族もいるから正社員という待遇も維持しておきたい。

そう考えている人にぜひ目指してポストが施設管理者という仕事です。

 

すなわち、施設長のことです。

施設長になると、現場の仕事はほとんどしません。

 

そのかわり、施設の売上や営業活動、介護職員の勤怠管理やマネジメントというのが主な仕事になります。

 

現場の介護職員に求められていることとは全く異なるので異業種から参入してくる方もとても多いです。

 

給料は一つの施設を任せられる一国一城の主ということもあり、介護の業界にしては高水準で年収も500万近くもらえるところもあります。

 

もちろん現場の介護職員からのステップアップとして門戸が開かれているので、チャレンジしてみるのも悪くないと思います。

 

最終的な施設の責任者ということで精神的なプレッシャーもありますが、現状介護業界にいながら正社員として収入をあげる手段としては、施設長になるしかないでしょう。

 

派遣介護士や施設長として働くためのキャリアの見つけ方

 

ここまでで私は、現場として働くなら派遣介護士、正社員として働くなら施設長をおすすめしてきました。

 

それでは、実際に転職する上での志望動機や職務経歴書の書き方についてみていきましょう。

派遣介護士になるためのキャリアプラン

派遣介護士については、現在圧倒的な売り手市場ということもあり、純粋に施設経験があるかどうか、さらには介護福祉士があるかどうかが判断されます。

 

介護の仕事はある程度効率的に業務をこなせるかというところが大事です。

ですので、効率的に業務を回さざるを得ない特養や老健などの大きな施設を経験していると重宝がられます。

 

プラス、介護福祉士を持っていると時給が上乗せされるので、道のりは長いですが取得に向けて勉強していきましょう。

 

志望動機としては、一般的な介護職員の志望動機で構いません。

 

人との関わりが好きで、現場の仕事をずっと続けていきたい。

そのために、自由な働き方を選べる派遣を選んだというところを伝えていけばよいでしょう。

職務経歴については、現場の介護職員の場合、あまり見られることはなく

ある程度の施設経験があるかどうかを判断されます。

 

その判断は派遣会社が行い、実際に派遣される施設に行くときは、ほぼ内定が決まっていて、顔合わせやシフトの調整といったものになります。

 

比較的誰でも採用されるはずです。

派遣介護士の最大のメリットは、職場の人間関係などが合わないと思ったら、最短2ヶ月位で別のところに変えられること。

 

施設によっては人間関係もあまり良くないところが多いので、自分に合わないなと思ったらスパッと切り替えて別の施設を探しましょう。

 

  • そんな簡単に派遣先を変更できないでしょ!
  • すぐに変えると、ブラックリストに載りそうだよ・・・

 

と、心配の声が聞こえて来そうですが大丈夫です。

 

圧倒的な売り手市場なので施設はいくらでもあります。

現に私も派遣を経験していますが、合わないと思ったら、すぐに派遣会社に伝えて、すぐに違う施設を探してもらうことができました。

 

派遣会社ならベネッセMCMがオススメ。

運営するベネッセ系の介護施設を中心に、時給の高い施設を

紹介してくれます。

 

キャンペーン価格と言って時給が上乗せされることもあります。

そのくらい人手不足に困っているのです。

施設長になるためのキャリアプラン

 

施設長になるためには、若干テクニックがいります。

志望動機や職務経歴書で、リーダー経験をアピールすることです。

 

介護施設だったら、現場で介護リーダーや主任などの役職についていて、周りを取りまとめたという経験が必要です。

 

やはり、一つの施設を任せられるのですからリーダーとしての資質を問われます。

 

仮に役職についていなくても、今自分がやっている業務を棚卸しして、リーダー的な経験をしたことを職務経歴書に落とし込むことが必要です。

 

もちろん実際に役職についていると自己アピールポイントになります。

 

ちなみに他業種からも施設長になれます。

実際、前職はファーストフードの店長だったりとか飲食店の店長出身の方はとても多いです。

 

一つの店舗を任せられた経験というのがそのまま介護施設にも通じるからなんですね。

 

施設長になりたかったらカイゴジョブの管理職候補を選ぼう

 

施設長というのは転職サイトでどう募集されているのか。

カイゴジョブを例に紹介します。

 

カイゴジョブでは、職種という検索条件がありそこに管理職とあります。

ここで管理職を選ぶと、管理職候補募集という求人案件に出会うはずです。

 

これが、施設長になるのに最短のルート、管理職候補です。

現場の介護職に比べて数は少ないですが、このルートから

入ると、半年以内にはよっぽどのことがない限り施設長に上がることが出来ます。

 

チャレンジしてみるのは悪くないと思います。

 

何社転職しても、どこでも採用される?

介護職の強みは、働く職場が溢れていること。

この業界では、転職回数といったものがあまりデメリットになりません。

もちろん、ずっと働き続けてくれる人かどうかを履歴書から判断することは

あると思いますが、そんなことを言ってられないほど人手不足の現状があります。

 

求人を出しても、人を集められないことなんてザラにあるくらい人気のない業界です。

 

正直、面接に来てくれるだけでありがたいと施設長時代の私は感じてました。

面接に来る人は、色々な方がいました。

  • 何社も掛け持ちで同時進行で面接来る方
  • エージェントからの紹介で面接に来る方
  • 午前と午後で併願しながら面接を受けてた方

 

ちょっと微妙だな・・と思った人材であっても、よっぽどひどくなければ採用してました。

 

人手不足なので、背に腹は変えられず猫の手も借りたいくらいなんです。

 

実際昇給もほとんどないことはみんなわかっていますし、いろんな職場を転々と働くことが介護職のスタンダードです。

人それぞれですが、正社員ではなくて、派遣だけでやりくりしてる人が本当に多い業界なのです。

 

まとめ

いかがでしたか?

看護職は正社員で勤め上げるには、少々辛いこともあります。

 

ですが、介護士さんもいなければ、この先の介護社会の将来はありません。

 

実際には国からの助成や援助が多ければ、この介護業界の就職需要も増えそうですが、やはり「3K」先行してしまい人員が増えないのも実情です。

正社員として働いてて不満があるのであれば、いっそのこと、派遣社員としての道を選択しても良いでしょう。

 

実際に、派遣看護師さんで働いている人も多いのですから。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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